食事では、ナシ・チャンプル、ナシ・ゴレン、ミ・ゴレンなどの、バリ島グルメも食べる事ができた。バリでも色々な所に出かけたりしたのだが、彼はとても元気で来て良かったと改めて思った。

4日程バリにいて、バリからシンガポールヘ渡った。シンガポールと言えば、マリーナベイでのマーライオンが有名である。ライオンの頭と下部の魚の尾が海を表しているそうである。マリーナベイサンズの屋上デッキから見る景色は、最高だった。「シンガポールの街並みもきれいだね」と言って、とても感激していた。

又〈チリクラブ〉という店で、カニ料理も堪能した。日本の店の様に、お店でカニにはさみを入れてくれている訳ではないので、自分でやる事が慣れていない日本人には、少し食べにくいなと思った。泊まったホテルの中にある中華料理店、日本料理店の料理は、彼がとても美味しいと喜んでいたのを思い出す。

又子供達と別れ、二人で蘭の植物園にも行った。蘭の花はどれも色鮮やかで綺麗であった。「蘭の花言葉って知っている?」と彼に聞くと、「知らない、でもどの様な花言葉なの?」と言うので、「愛情、美、優雅という意味があるそうだよ」と答えた。「えーそうか、そういう花言葉なのか」と彼は納得した様に答えていた。蘭の優雅さは、他の花を圧倒しているなと感じた。

ホテルの部屋は広々としていて、シンガポールでの数日は、とてもゆっくりと過ごす事ができた。ホテルの窓から見る夜景がとても綺麗で、さすがシンガポール、整備されていて、観光客からすると、見栄えのする街だった。

バリではホテルのロビーで、英語が話せたらスムーズに会話も進むのにと改めて思ったのだが、さすがシンガポールは日本人スタッフが詰めているカウンターがあり、英語ができなくても、何処にも行けるという感じであったのを思い出す。ホテルには、世界各国のビジネスマンらしき人達も何人も見受けられ、さすがビジネスにもたけている街だと思った。

【前回の記事を読む】事故、出血性胃潰瘍、結石…。夫のためにできることはやりきった。