私の施術法の流れ

・脈診による診断と良導絡測定

六部定位診で、気の流れの強弱、順・不順を予測した後、良導絡測定値を参考にして、各経絡間相互・同一経絡間の左右差から、病症を判断します。

脈診と良導絡異常とが一致する場合は、該当経絡が通過・支配・関与する臓腑に異常・病変がある事が多いようです。

脈診と良導絡値が一致しない場合は、該当経絡関与の皮膚・粘膜に、痛み・痒み等の自覚症状があるか、臓腑に病変が起きる前兆つまり未病(みびょう)段階にある事が多いようです。

脈診では異常が察知できるのに、良導絡値は正常である場合は、身体深部に病変があるか、中枢神経系に異常がある場合がありますので注意が必要です。

陽経絡と陰経絡の正常・異常を良導絡測定値から判断します。脈診による12経絡の平均値を基準とすると、陽経絡は拍動が力強いのが普通ですがこの拍動が強すぎると、陽経絡の実証状態と判断します。

自律神経レベルでは、交感神経過緊張を意味し、良導絡値は通電量過多を示します。

この場合には、骨格筋や靱帯系は過緊張つまり「凝り」の状態になり、内臓筋は弛緩つまり「下垂や粘膜炎症」の状態となっている事が多く、逆に、陽経絡の拍動が弱く虚証と判断できる場合には、臓腑の冷えや、血行障害がある場合が多く、この状態が続くと器質的疾患が進行する可能性があります。

陰経絡の拍動は、硬く沈みがちで、やや細く弱く感じるのが普通ですが、この拍動が弱すぎる場合は虚証で、良導絡値の測定値は低く、副交感神経優位の状態と考えられます。

この場合には、臓組織の炎症や潰瘍傾向があるとみられることがあります。逆に陰経絡拍動が強すぎる場合は、陰経絡の実証で、臓器・器官に慢性の病変がある事が多く、皮膚や筋肉各部に「反射」としての痛みを自覚する事があります。

次に気の受信をして、虚実の経絡判定をしてから、虚証を解消する処置をします。

鍼灸は、虚を補い、実を(しゃ)す事によって、経絡バランスを取ることを目的に行われると言われます。

しかし、補法の鍼・補法の灸等は、観念論的なものであり、鍼灸は、基本的には、経穴から「気」を抜き取る「瀉」に適しており、補法には向いていません。実症経絡への刺激は有効ですが、虚証領域の改善には、近藤哲二先生考案の「虚証経絡の井穴へのパイオネックス0・3ミリ皮膚接触鍼の貼付」が有効です。そして、虚証を消してから、各実症経絡への寫法をする事により、気が整流されて、経絡が正常に戻ります。

以上の病症・気の虚実の判定をした後に、長野式手技を駆使した施術をします。