【前回の記事を読む】あくび・しゃっくり・げっぷは減らせる!漢方古典からの学び

第2章 東洋医学的施術法によるアプローチ方法

漢方古典からの学びと、その応用法

霊枢 第54 人の寿命と気血の状態

10歳になると、五臓の機能が完成して、気血が全身を巡るようになる。 20歳になると、気血が盛んになり、肉付きもよくなる。

30歳になると、五臓の働きが安定し、気血も一段と盛んになる。 40歳になると、五臓の働きが成長しなくなり、白髪が出始める。

50歳になると、肝の気が少なくなり、視力が低下する。

60歳になると、心の気が少なくなり、気血が衰え、気力もなくなる。

70歳になると、脾の気が少なくなるので、皮膚の皺が増える。

80歳になると、肺の気が少なくなるので、頭がボケてくる。

90歳になると、腎の気が少なくなり、他の経脈や臓器が弱くなる。

100歳になると、五臓の気が全部虚して神気が去り形骸だけ残して終わる。

(各年代に特徴的に起こる心身の変化・ホルモン分泌の変化を的確に表現しています)

難経 第16

臍の左に圧痛があるのは、瘀血(おけつ)があるからである。

臍の右に圧痛があるのは、水分代謝が悪い水毒がある証拠である。

臍の上に圧痛や動気があるのは、腎虚か身熱の状態である。

臍の下の動気が強い場合は、腎気の変動がある。

(長野式の腹診と、ほとんど相違のない診断法で、感心させられます)

傷寒論 第2

弁脈法に記述されている、各種脈状の分析・解説は、長野式脈状の分類と解説に多くが一致するものです。

このように、古典を読み返してみると、現代の我々治療家が、直ぐにでも使える鍼灸の理論と実践がギッシリ詰まっている事が分かります。

日頃の治療過程で、何かしら迷う場合には、古典からヒントを得る事が出来ます。