第2章 とんでもないことが起きた!! 事の顚末と悲劇にこうして向き合った!!

第5話 先ず初めに管理組合を立ち上げた

そこで考えたのは、「物件の丸ごと借上」による民泊運営業者による民泊施設への転換であった。

3つの物件の内、1つはJR博多駅に近い距離にあり、新幹線の乗り入れもある。福岡市は九州のハブ都市として今後更なる発展が期待できる。近年のホテル需要の高まりから、福岡市内はホテルの供給不足が言われていた。

このことをD社に提案したが、これについては実現に向けてのハードルが高いとのことでその後の展開には至らなかった。

しかし、仮に月6万5千円で賃貸契約を結ぶことができれば、オーナーの収入は増え、かつ民泊業者も、約50の居室をレンタルルームとして貸し出すことにより、大きな利益を出せるはずである。施設設備の費用もオーナー持ちであり、民泊業社の初期投資は大きなものにならずに事業を開始できるはずである。

事業者とオーナー双方にとって旨みのある話だと思っていたが、実現されなかったことは今も残念である。

このように物件管理は、時間の経過と共にD社への信頼度は深まり、現在、理事会との関係性も非常に良好な状態にある。

段々と近づいてきた大規模修繕に向けて積立金の確保と共に、これを行う業者の選定に、D社の知恵を借りながら協議を進めているところである。