第1章 フィリピンの特別永住権を取得するに至るまでの軌跡

フィリピンでついに永住権取得!

パラオに見切りをつけ、私は再び移住先を探し始めました。そんな矢先、ある知人からフィリピンの永住権取得のサポート事業を一緒にやらないかと声を掛けられました。正直なところ、あまり乗り気ではありませんでした。フィリピンには一度行ったことがありましたが、遊びに行くなら良いですが、実際に住むのはどうなのかとなかなか踏み切れないでいました。

そんな時、「坂元さんがフィリピンの永住権をまず取得してくださいよ。そうでないと、説得力がないから」と知人から強く推されました。「人に押し付けないで、自分で取ればいいじゃないか」と内心思いましたが、彼はすでに別の国の永住権を持っているので、フィリピンの永住権を取るメリットがないのです。

そこで私は覚悟を決め、知人とフィリピンの永住権ビジネスを始めること、それに当たって自分自身がフィリピンの永住権を取得する必要があることを妻に相談しました。妻から返ってきたのは「分かった。フィリピンに行って永住権取ってみようよ」という意外な返事でした。

「フィリピン」と聞くと皆さんはどういうイメージを持っていますか。フィリピンは銃国家で、私の記憶では、1986年に三井物産のマニラ支店長の若王子さんが誘拐されたという事件や、イスラム過激派系組織の活動が一部の地域で活発化するなど「治安が悪い国」というイメージがありました。

そんなイメージを持っていた中、2014年にフィリピンのセブ島とマニラに行く機会がありました。私がイメージしていたフィリピンとはまったく違った印象を受け、大変驚きました。

フィリピンは東南アジアの中で日本と一番近い国です。マニラまでの飛行時間は4時間半ほどです。気候は一年中温暖で、キリスト教の教えで困っている人を助けるといった精神が根付いているためか、人柄もとても良いと感じました。

また、物価が日本の数分の1ととても安いのです。特筆すべきは、ほとんどのフィリピン人は流ちょうな英語が話せるということです。しかもフィリピン人の話す英語は、アジアの国の中でも発音が非常に奇麗で、欧米人が聴いてもほとんど問題ないレベルであると言われています。

フィリピンの人口は約1億1000万人なのですが、人口の約10%が出稼ぎで海外に行ってメイドや船乗り、家政婦などをして仕送りをしながら生活しています。最近は英語力を生かして銀行やクレジットカードのコールセンターなどが置かれたりするなど、フィリピン国内でも産業が成長してきています。

中でも都心部はかなり発展していて、マニラ首都圏中心部のマカティは高層ビルが立ち並んでいて、日本で言うと新宿とあまり変わりません。「百聞は一見に如かず」と言いますが、実際に現地に行ってみると大きく印象が変わると思います。

それでもなお、治安が気になるという方もいらっしゃると思いますが、治安が悪い地域は限られており、そこに立ち入らなければ問題はありません。ビジネスや語学留学などで滞在する日本人も増えています。こうして、私はフィリピンの永住権を取得することになったわけですが、その時の様子は第5章で詳しく紹介しています。

※本記事は、2019年3月刊行の書籍『『日本×フィリピンで実現する 究極のデュアルライフ』』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。