【前回の記事を読む】「破産手続開始を申請」…!? 唐突な知らせに目の前が真っ暗に


第2章 とんでもないことが起きた!! 事の顚末と悲劇にこうして向き合った!!

第1話 まさか!? 販売会社が倒産した!!

すべてを村上氏とA社に任せていたことを大いに悔やんだ。しかし後の祭り。とにかく村上氏と連絡を取り、何がどうなっているのか現状の把握をしなければと思うものの、全く連絡が取れない日が続いた。

A社の社員はすべて解雇されている。言ってみれば彼らも放り出された身であり被害者でもある。物件を販売したことの責任を問いたいところであるが、購入を決断し契約したのは自分である。そこまで面倒を見るはずもない。冷静に考えれば村上氏をあてにするのも虫のいい話である。やはり自分自身でなんとかしなければならない。

現状の把握は、インターネットでいろいろ調べることができた。建物の管理はD社が引き継ぎ、賃貸管理も他社に移譲されることになった。

第2話 何とかしなければ大変なことになる……

契約していた管理会社と家賃保証がなくなったものの、物件そのものはきちんと存在している。このことは冷静に考えれば、これから自分が何をすべきか、その方向性が見えたことを意味していた。先ずは管理をしっかり立て直さなければならない。同時にこのことを共有する仲間を増やす必要性を感じた。

私に紹介してくれた上司に連絡し、同じ立場にいる者はいないかを聞いた。連絡を取らせていただき、同じ立場にいるオーナーと連携・協力の約束を結ぶことができた。早速、都合をつけ合い、今後どうしていくかを話し合った。それぞれが持ち合わせている情報も共通のソースであり、広がりに欠けるものであった。とにかく「正しく現状を把握しよう」ということで一致した。