【前回の記事を読む】詩集「村においでなさい」より三編

第二章 枯れ木

お前はマムシ 2

だから言ったよ

「山におかえり」と

お前を見つけるとお爺やあの子たちを守るために

殺さなくてならないと

草を刈った後は

まるでスケーティングをするように滑らかで

視界は360度 蛙も容易に見つかるかもしれない

だけど お前の居場所にしてはいけない

見つけてしまったじゃないか

その大きさや やっと見つけた蛙を

口から離せない姿はまだ子どもだろう

お前の武器の口がふさがれているじゃないか

人の気配がわかったら

獲物を諦めさっさと逃げたらよかったのに

たとえ鎌首もたげて抵抗しても

見つけた限りこちらも戦闘モードだ

お前を逃がすと来年には何匹になっている?

だからやっぱり見逃せなかった

謝らないよ

私は人間でお前はマムシ

私の領域に侵入したのだから

優しくはなれない