そして、忘れてはいけないのは、失う時の曲線。こちらの図です。

絆ポイントが減り始めたこともなかなか気づきにくいもの。ただ、一度減り始めると取り返しがつきません。皆様への折り返しの連絡やメールの返信が遅い、といったシグナルは要注意。

既読スルーは相手があなたとの関係を崩壊させようとしている兆しかもしれません。減り始めるキッカケは、やはり何らかの「絆ポイント」喪失です。つまり「ごめんない」といわなければいけない事象や事情が起きた、ということ。

「謝罪」のパートでも触れましたが、できるだけ早く、そして漏らさず、適切に「ごめんなさい」ということで、この絆ポイントの減少を最小限に抑えることはできます。

芸能人の不倫スキャンダル、政治家の疑獄事件、いじめ自殺が起きた時の教育委員会や学校側の対応……。「早く」「適切な」「ごめんなさい」が講じられた時と、「遅きに失した」「言い訳がましかった」といった時。こちらも繰り返しになりますが、明暗が分かれたケースをたくさん目にされてきたはずです。

ここまで触れてきました、感情や判断のアウトプット。「肯定」「共感」「感謝」「称賛」「労い」「指導」「叱責」「謝罪」「否定」「無視」など。「そうだね」「分かるよ」「ありがとう」「素晴らしい」「お疲れさま」「気をつけよう」「ダメだぞ」「ごめんなさい」「違うな」。どれも、たったワンフレーズで表現できるものばかり。発動すること自体は簡単なこと。意識してできるかどうかは、心持ち次第です。