願望実現に必要な二つの◯◯

20年もお店をしているといろんなことがあります。

「新しくつくる複合施設に、テナントとして入らないか?」。それはデザイナーが設計図を描いてテナントに入る場所まで決まっていました。それとか、異業種の自営業者(caféや雑貨屋さん)と複合商業施設を立ち上げる話は二つありました。他には、今より大きな規模のサロンを単独でオープンさせる企画も。でも、それらはすべて企画半ばで(つい)えました。

プロジェクトの認可が市の都合でおりなかったり、銀行の融資が受けられなかったり、共同経営のプランがまとまらず解散を余儀なくされたり。すべてにおいて情熱を傾けて取り組んだものだっただけに、フラストレーションも相応に感じました。

「何がいけなかったのだろう……」。

ここからは成就しなかった経験を踏まえ、それらから学んだ「願望実現に必要な二つの◯◯」についてお話しします。

まず一つ目は「行動」です。当たり前のことですが、行動を取らなければ成就どころか何も変わりません。しかしながら、怖れが強くなるとなかなか行動が取れないのもまた人です。でも、怖れを感じるということは、それは本当にやりたいことが多い。だからこそ失敗した時の怖れをリアルに想像してしまうのです。本当にやりたいことのために、ちょっと勇気をだしてみましょう。それはあなたが変容するチャンスでもあります。

それともう一つの◯◯はタイミング……、と言いたいところですが、それではありません。「物事にはタイミングが必要」と、よく耳にしますね。しかし僕はこのタイミングについては懐疑的なところがあります。なぜならタイミングではないと思っていても叶うことがあるからです。

もう一つの◯◯、僕は「ご縁」と思っています。ご縁は般若心経エッセンスの一つ「諸法無我」です。人はいろんな関係性の中で生かされています。自分の力で及ばないものが多々あります。それはその人の何かが足らないわけではありません。

「行動は取ったけれど成就できなかった」。その原因はご縁が無かったということです。これ、答えになっていないですかね。でも、これが僕の中では真実なのです。すべてはご縁により物事が決められると思っています。