プラットフォーム

旅に出たいと思った

時間に縛られず

誰に気を遣うこともなく

当てずっぽの電車

短く刈られた畑にうっそうと茂るみかんの木

海を見ていた

知らない男性との何気ない会話

駅弁を食べながら流れていく景色

小さなライトバンが走っている

女の人は洗濯物を干している

そこには確かに生活がある

通り過ぎていく景色に

旅をする

降り立つプラットフォームに

新たな風景を感じる

深呼吸ができるなら

いつだって旅はできる

お母さんと海を見てみたい。

お母さんの横で

僕も小さなお弁当を食べてみたい。

お母さんが一緒なら僕には全部

素敵だってわかるもの。