【前回の記事を読む】自分基準で大丈夫!プラスの記憶を「書き出すこと」で自己肯定感UP

第1章 元気、やる気、自信が向上

今の自分をほめる

過去の肯定度数が向上したら、次は今の自分です。私たちは行動を起こすと3種類の反応が返ってきます。

一つめは「承認」されるということです。具体的にいうと「良かったね」などと言われること。二つめは「非承認」です。「良くなかった」と言われてしまうこと。三つめは「……」、「無視」です。

例えば、子どもが親に「テスト95 点取ったよ」と嬉々として伝えたとします。この時、親の反応は以下のようになるでしょう。

承認 :「すごいね、お母さん嬉しいよ」と伝えた場合は、その子どもは「次回も頑張ろう」と思うでしょう。

非承認:「なぜ100点取れなかったの」と伝えた場合は子どもは悲しく思うでしょう。

無視 :「お母さん、今、忙しいの」と取り合ってもらえなかったらやる気はなえます。

これは自分自身に対しても同じなのです。あなたは自分の行動に対して「非承認」や「無視」をしていませんか?

皆さんは今、職場でも私生活でもそれなりの成果を出されているでしょう。例えば、努力して目標達成している、プロジェクトのリーダーを務めている、仲間がたくさんいてくれている、等々。それらを「非承認」「無視」ではなく、自分で自分を100%「承認」してあげてください。

よく頑張っている自分にエールを。やる気と元気がさらにあふれ出てきます。

社会人対象のセミナーで、受講生に「自分の良いところ」を記入してくださいと伝える時があります。しかし、なかなか出てこないです。この時に「今、セミナーに参加されている方々の共通の良いところはどこですか」と質問します。

全員がお金を払って、休日に会場まで足を運んで、熱心に学んでおられます。客観的に見れば受講生全員の良いところは、「行動力がある」「向上心が高い」「素直である」「真剣に生きている」等々があてはまるでしょう。皆さんにそのようにお伝えしても、首を横に振ります。しかし、「行動力がたくさんある」「向上心がとても高い」は受け取れなくても、「行動力は少しある」「向上心は少し高い」はOKですかね? と伝えると了解してもらえます。

「少しある」は、間違いなく「ある」と捉えてください。今、この文章をお読みの方々も同じです。

あなたは「行動力がある」「向上心が高い」「素直である」「真剣に生きている」等々ですよ。もう一度言います。「少しある」ことは「ある」のです。