あっという間にジュニアハイスクールも3年目になろうとしていた。

3年生はクラス替えがないので、ボブ、ケント、カイトは同じクラスで過ごしていた。

相変わらず、カイトのボブとケントに対するよそ者扱いや嫌がらせは収まらなかった。

3年生になると、毎年恒例のレイル湖合宿が行われる。新3年生全員が、レイル湖で3泊4日の合宿を行うのだ。六人一組で部屋割りがあり、ボブ、ケント、カイト、他三人が同室になった。さすがに部屋では仲たがいはやめて、表面上は仲良く過ごしていた。

1日目はレイル湖の周りでランニング、午後からはフィールドアスレチックが行われた。

クタクタになった体を癒してくれるのがお風呂だ、午後5時から交替でお風呂タイムだが、カイトは他人と入った事がないようで、家ではもっぱらシャワーらしく合宿でもシャワーしか使わなかった。ボブとケントは施設ではいつも大人数でお風呂に入っており、喜んでお風呂へと向かった。汗を流した二人はもうお腹ペコペコになっており、グーグーと音が鳴り響く。

そして午後7時からお待ちかねの夕食だ。大食堂に用意されており、育ち盛りの彼らにはたっぷりの食事が用意されていた。ボブとケントは席に着いて目を丸くした。テーブルの皿の上にはなんとミートローフがドカンと君臨しているではないか。もうお腹はゴーゴーでよだれは今にも滝のように流れようとしていた。

「いただきまーす」

二人はパーティーで食べたように、ナイフを入れソースをたっぷり掛けてフォークで大きな口の中へ運んでいった。

「んーー! うま!」

「たまらんな!」

「んーーうま!」

ミートローフは大好評で、みんなペロリと平らげた。部屋に戻るとお決まりの枕投げが始まり、さんざん暴れた後、みんな眠りについた。

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