第一章  ヨーロッパでの生活

アメリカに渡ってからの少年時代

その様子を横目で見ていたボブは「おいケント行くぞ」と勇ましくステーキをオーダーした。

「サーロインステーキを1枚カットで」

同じように、ニンニクチップを添えてステーキソースをかけ、テーブルに運んだ。そして、ステーキを口に運んだ。

「んー。やばいぞボブ、何だこれは。美味過ぎるどうなってんだ、どんどん入るぞ」

「おいケント、大声を出すなよ、カイトに聞かれたらまた嫌味言われるぞ」

「分かった分かった。いいから食べてみろよ」

「んー。ヤバ! 美味過ぎる」

「それみろ、お前だって大声出してるじゃないか」

「おいケント、ステーキの横の四角い塊は何だ」

「メニューに書いてあるミートローフだろう」

「どうやって食べるか、また誰か取るのを見ておこう」

するとミートローフを取りにきた友達が、前に置いてあるそれ用のナイフで3センチ位カットして皿にのせソースをかけてフォークで切りながら食べるのを確認した。

すると二人はすぐさまミートローフを3センチ位カットし、皿にのせてソースをかけ口に運んだ。

「んー。ヤバ美味! とろける」

「おい。また大きな声を出して」

「いいから食ってみろ」

「んー! なんだこれは美味過ぎる! とろけるじゃないか!」

「ほらみろ、お前だって大声出してるじゃないか」

パーティーは大盛況でダンスタイムがやって来た。嫌みなカイトが二人に近づいてきて、

「おい、お前らダンスした事あんのか?」

「ないよ」

「それなら、俺のを見とけ」

偉そうな事を言うだけあって、ダンスの腕前は大したものでみんなの注目の的だった。