今できることはいつでもできることなのか?

学校は失敗の本質を知るために最も適した場所です。皆さんには挑戦する環境が整っている学校でたくさん挑戦してほしいのですが、学校で挑戦できるのは今だけかもしれません。皆さんが今できると思っていることはいつでもできることではなく、今しかできないことかもしれません。「いやいや、大人になってからでもできるよ」と考えている人もいるかもしれませんが、意外や意外、全然できないです。

例えばイタリア語を習得するための勉強はいつでもできそうですか?

学生時代にやっておかなくて大丈夫ですか?

会社勤めしながらでも習得できそうですか?

実際、大人になってから習得できた人は何%いるのでしょうか?

というか、大人になるまで習得を先送りする必要ってありますか?

私も子どもの頃は大人になって自由を勝ち取るぞとか思っていたのですが、いざ大人になると結構忙しいです。生きるのに精一杯です。自分の好きなことに没頭する時間が全然ないという現実を目の当たりにして、鼻から牛乳、いえ、牛乳から鼻が出そうになりました。

学生時代が1番「好き」を追求できます。皆さんは自分の大切な時間を何に使っていますか?

好きなアーティストの動画を観る時間ですか?

友だちとオンラインゲームをする時間ですか?

たっぷり睡眠を取る時間ですか?

時間の使い方は自分で決めるものですが、学生時代の時間は「ONLY ONE PIECE」(一度だけ手に入る宝物)であることを忘れないでください。今できることは、今しかできないことです。

何も挑戦に限ったことではないのですが、モノにも事柄にも鮮度があります。野菜にも鮮度があるように挑戦にも鮮度があるのです。

例えば、SNSで動画配信することも10年前であれば、まだあまりやっている人がいなかったので、そこそこハードルの高い挑戦でした。このとき、「もう少し配信する人が増えてきたら自分もやってみよう」と挑戦を渋った人と、「知らないことばかりだけど、まずは自分でできることから配信していこう」と1歩踏み出した人とでは結果の差は明らかです。やはり、鮮度が高いうちに挑戦したほうが人生は豊かになります。

野菜は鮮度が低くなってからでも調理して食べることはできますが、新鮮なうちに食べたほうが美味しいに決まっています。今食えるものは今しか食えないものです。それが旬ってものです。

【前回の記事を読む】挑戦することに価値がある!「私のオススメ挑戦リスト~学校編~」とは?