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こころのお天気マークを考える、こころは何色ですか

雨で、こころの色がレイニーな色のひと

こころの天気が雨で、こころの色がレイニーな色のひとは、自分を知ることが今の状況を理解するためのカギです。カウンセリングや心理を知っているひとには基礎となる考え方ですが、今置かれている状況なんて、だれも、冷静に理解なんてできません。あるのは、思い込みや、決めつけ、パターンで、すぐそう思うようになっちゃっている、自分の感情なのです。あー、どうしようもないな、なんであのひと、こうだろ、他のひとのことを知りたい、もっとわかりたいと思った時、一番の早道は自分を知ることだそうです。発達障害人には、あまり自分に対する自信がないひとが多いです。クロ歴史もあるでしょう。できるところからでいいので、自分を知って、自分が自分を大切にすることを考えてみませんか。自分とのコミュニケーションというものです。

くもりで、こころの色がもやもやなひと

こころの天気がくもりで、こころの色がもやもやなひとは、ひとと自分は違っていいということを、思い出しましょう。有名なたとえですが、水槽の魚を思い浮かべてください。さかなさんたちには、自分の住んでいる世界の水が水色なのか、緑色なのか、それとも、はたまた違う色なのか、わかりません。

学校や職場、集会で、同じ言葉を話している自分たちは、仲間だと思っていませんか。周りのひともあなたも、自分たちは同じ色の水の中で泳いでいると思っているかもしれません。でも、もしも、何かが食い違う、そんな違和感を覚えたら、つまり、あなたと一緒にいるひととあなたの周りの水の色は違っていただけかもしれないのです。

あなたの見えている世界は、あなただけしか見えない、感じられないものなのです。どれだけ喜んでいても、悲しんでいても、苦しんでいても、他のひとにはあなたの気持ち、辛さを本当に理解してあげられることはできません。もう一個の例として、あなたの歯が痛いとしましょう。あなたは歯医者に行きます。どれだけ痛いか、一生懸命に伝えても、歯医者には同じ思いを感じることはできないのです。でも、培われたノウハウで、さまざまなアプローチで、あなたの痛みを取り除こうとするでしょう。

発達障害人だと、なおさら、世界の色は判明していません。ひとによってまちまちだとしか、回答が出ていないのが現状です。