職員の人間関係がよいこと

まず、子どもたちが毎日生活する場である園において、もっとも深く関わる職員の人間関係がよいものでなければならない、ということです。子どもたちのそばにいる職員間の人間関係が悪くては、子どもは安心できません。

限られた場所で毎日生活していると、確かにいろいろな行き違いや誤解が起こります。とくに一つのクラスを複数の先生が担任しているところでは、考えの違いや受けとめ方の違い、食事のときの食器の配り方や布巾の置き場所にしてもそれぞれのやり方があって、感情の行き違いの要因になることがあります。

そのため、日常的に打ち合わせや話し合いをおこない、園の基本的な姿勢「いつも子どもの幸せや成長のために努力するものであること」が空気のように存在していることが大切です。また、専門職としての知識や技能が評価されるとともに、「さらに向上しよう」という刺激や雰囲気があること。

そして、ある段階までは責任を取らなければなりませんが、最後の責任は主任の先生や園長が引き受けてくれることがはっきりしていることも大切でしょう。これらが、保育の専門家としての自覚とゆとりを持たせることになり、職場の人間関係をよくしていくように思います。

もちろん、そのためにはお菓子を食べながら雑談したり、食事をしたりしながら話し合う機会や、ときには一泊旅行をすることによってお互いをよく知るとともに、リラクゼーションすることも必要です。