持論12

持論11で述べている様に、物事の経緯、道理、摂理を気にしながら仕事以外でも行動していく様心掛けていたら、ひょんなことから自分の仕事の独立という話があがり、いきなりのことだったので一瞬怯み、独立の話を断ろうと思った。だが、なんとか思い留まり考えてみた。物事の経緯の流れで改善してきた結果、独立という話があがったのだとしたら……。「たまたまだ」と否定するのは簡単だったが、もし物事の経緯を改善してきた結果、必然的にあがった話だとしたら、独立を行動に移さないと物事の経緯、道理、摂理を証明することや持論11を否定することになる。

「独立することでしか上にいけない」と思い、今年平成27年1月に独立した。今までは社員で、社長に言われたことを忠実に、そして効率よくやり利益を上げればよかったが、これからは会社を経営していかなければならない。持論11を応用して「独立する→会社を興す→成功する」という物事の経緯、道理、摂理だと当てはめて考えると、何も考えず「独立する→会社を興す」では失敗や損失を出す可能性が高い。

なので今の自分の知識で考えると独立してから会社を興すまでの経緯、なぜ会社を興す必要があるのか? 会社として確立させるためには何が必要か? を知る必要がある。今の自分は個人事業主であって会社(法人)ではないので、まず個人事業主から会社にするにあたっての必要性、例えば年商がいくらまでなら個人事業主の方が税金が安く済むだとか、会社にした方が経費計上できるなど、あげればきりがないほどの、個人事業主と会社の制度を知る必要がある。

このことをすべて熟知するのは無理があるので、できる限り把握し熟知している税理士を雇い、アドバイスを貰いながら物事の経緯、道理、摂理に反することなく、行動していけば個人事業主として上にいけるのではないかと思う。

このことを頭に入れ行動していけば、例えば確定申告間近の時期にこのまま行けば個人事業主の所得が500万になるとする、そこで税理士にアドバイスを貰い330万以下に下げれば10%税率が下がるということが分かり、設備投資に100万、従業員賞与に40万、宣伝広告費に30万、接待交際費に20万とすると所得500万が310万になり、500万に対しての税率が20%で100万、310万に対しての税率が10%で31万、差額69万の税金を払わなくてすむし、設備は整う、従業員は向上する、お客の認知度は上がり、190万使ったが100万の税金を支払っていたら90万しか使えなかったので、税金で支払うよりも周りが満たされることになる。

税金は支払わなければならないものではあるが、この様に制度が決まっているため、制度に従って節税やコスト削減を心掛けていけばこの先上にいける道に繋がるのではないかと思う。従業員だった頃は、仕事内容を知り、仕事内容に対しての段取りや効率のよさを追求していたが、その行動が自然と日常的にできる様になり、さらに上を目指していたら従業員という枠を超え、次は事業主という枠になり、事業主の枠の仕事内容を知り、仕事内容に対しての段取りと効率のよさを追求して、内容や難易度は違うが物事の経緯は一緒だなと思い、こんな自分でもまだまだ上にいける可能性が努力すればあるということに嬉しさを感じる。こんな中卒の自分が……「有り難い」。

今まで努力から逃げずにいたことを初めてよかったと思った。こんな自分が一般的な収入よりも稼げて従業員を雇い、収入を分け与え自分に関わる人々にいい環境が提供できる立場にあることを忘れず、ブレず、日々精進していこうと思った。上にいく為に。