「さっき、この下の道で主人に捨てられました。ここで生きるしかないので、柿を食わせてください」それを聞いた生き物は捲(まく)し立てます。「お前は人間に嫌われた馬鹿犬か! 人間に謙(へりくだ)って尻尾ばかり振っていて、食い物をもらっていたんだろ。情けない奴だな、お前は!」柴犬さんも、言われっぱなしも情けないので言います。「おいらにそれを言われてもしょうがないです。生まれた時から親は人間なんですから。…
[連載]ぎんちゃんの生きとし生けるものとの対話ー里山生活編ー
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小説『ぎんちゃんの生きとし生けるものとの対話ー里山生活編ー』【第7回】黒沢 賢成
人間に捨てられた柴犬に捲し立てるイノシシ。修羅場になりそうだとカラスさんが…
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小説『ぎんちゃんの生きとし生けるものとの対話ー里山生活編ー』【第6回】黒沢 賢成
「可哀そうに、きっと今夜殺処分だよ。あの車に乗ったら最後で、もう殺されるのだよ」
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小説『ぎんちゃんの生きとし生けるものとの対話ー里山生活編ー』【第5回】黒沢 賢成
見たこともない大きな生物!?都会育ちの猫を追いかけた生き物の正体は
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小説『ぎんちゃんの生きとし生けるものとの対話ー里山生活編ー』【第4回】黒沢 賢成
ゆったりとして見える里山の風景も、昆虫の眼で見れば戦いの場所だ。
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小説『ぎんちゃんの生きとし生けるものとの対話ー里山生活編ー』【第3回】黒沢 賢成
人間は自分で生態系と自然を破壊して、壊滅的な影響を受けるだろう。
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小説『ぎんちゃんの生きとし生けるものとの対話ー里山生活編ー』【第2回】黒沢 賢成
里山生活への移住決意から五年。理想と現実が程遠いことに嘆いた日
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小説『ぎんちゃんの生きとし生けるものとの対話ー里山生活編ー』【新連載】黒沢 賢成
様々な事情を抱えた生き物たちとの出会い。里山を舞台に生きる事の本質を問う物語。