自律神経について

自律神経は、人体を形作る37兆個の細胞の働きを無意識に調整しています。内臓の働きを調整するために、交感神経、副交感神経それぞれの神経末端から神経伝達物質(ノルアドレナリン、アドレナリンなど)というホルモンの一種が分泌されます。

この神経伝達物質が自律神経の指令を伝え、37兆個の細胞を刺激して、細胞の働きを同調させています。

また、自律神経は白血球も支配していることが、安保 徹(新潟大学大学院医学部名誉教授)、福田稔(福田医院医師・当時)両先生のご研究でわかりました。

白血球は、顆粒球(真菌や細菌など食べて処理する働き)とリンパ球(ウイルスなど微小な異物やがん細胞を攻撃する働きなど)、単球でできています。

顆粒球は交感神経が支配しており、リンパ球は副交感神経が支配しています。健康な状態の白血球は、顆粒球が54%~60%、リンパ球が35%~41%といわれています。