それら、小矢部市の文化・芸術の起点となるのはやはりクロスランドおやべです。平成8(1996)年には富山県内各所で「国民文化祭とやま’96」が開催され、小矢部市では「OYABE点想曼荼羅 いのちとくらし~とやまマンダラ大絵巻」を繰り広げました。

これは、小矢部市や砺波市などの歴史的な生活文化、風俗などを軸としつつ、現代の芸術文化を交錯させた大イベント。クロスランドおやべのメインホールで「創作ファッションショー」を行ったほか、周辺の砺波市なども巻き込んで、一円の集落などを巡る「となみ野お祭り一揆」なども行いました。

立派な仕事を成し遂げて、富と名声を得て生まれ故郷に凱旋することを「故郷に錦を飾る」と言います。特に昔の日本人は、立身出世をして故郷に恩返しをする、といった意識が強く、「故郷に錦を飾る」ことはとても誇らしく、価値のあることでした。そして、そういう意味では、私は立派に錦を飾ることができたと自負しています。

小矢部市という街は田舎です。近隣の人たちがお互いの暮らしぶり、安否に関心を持っているので、こざかしいと感じられてしまう面もありますが、そのぶん、年を取っても近隣の人たちが見守ってくれているので安心して暮らすことができます。都会とは異なり、お互いがお互いのことを見知っているので、それがささやかな生きる楽しみにもつながっているのかもしれません。

残念ながら私にとっては退屈以外に感じられることはありませんが……。

※本記事は、2021年8月刊行の書籍『宇宙の塵 人生が豊かになる究極マインド』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。