十一年ぶり懐かしきベルリン

十一年ぶりのベルリンに感無量。前回に来た時は、東西の壁が崩れた直後の荒涼たる風景で、当時はまだ首都でなかった。ホテル・アルスターホフで荷を解いたが、都心部のブライトシャイト広場の南方にある便利な場所だ。カトリーヌから三日間の滞在中の交通事情、食事事情などを詳細に聞く。

昼食は一流デパートKaDeweの六階のバイキングにしたが結構美味かった(計一七・八ユーロ)。いよいよ出発だ。今回のベルリン視察は、今世界中から注目されているポツダム広場再開発をはじめ、新しい建築の数々を記録するのが目的だ。

まずブランド街で知られるクーダム通りを西に向かい、ドイツが生んだ俊英ヘルムート・ヤーンの設計になる総ガラス張りの「クーダム70」と「クーダム119」を見た。知らぬ間に三キロも歩いてしまい、家内が帰りを心配したので、ちょうどSバーン(国電)の駅があったのでZoo駅まで速やかに帰れた。

Zoo駅からブライトシャイト広場まで、この日から三日間歩行者天国でベルリン祭を催している。

いい時に来た。みこしのない広小路祭。

夕食はイタリア料理(一四・五ユーロ)で済ませて、テレビでアテネ五輪の開会式を時差なしで見て感激した。入場行進でアフガニスタン、パレスチナ、イラクに大きい拍手があったのは、世界の良心は同じなのだということを示していた。 

第五日は待望のポツダム広場の見学である。ワンデイパスが便利なので買った(五・六ユーロ)。

ホテルの近くにヴィッテンベルクプラッツという地下鉄駅がある。ここからUバーン(地下鉄)のU2号線に乗り、五つ目の駅、ポツダム広場で下車し地上に出ると西側は高層ビルが林立して壮観である。