初詣に阿智神社、そして商店街へ

2008(平成20)年1月3日(木)、風は冷たくお正月らしくピリッと締まった感じ。

ウォーキングをかねて11時半ごろから87歳の義母も一緒に阿智神社へ。義母は、トイレ休憩を所々入れたことと、神社正面の石段は危ないので側面の車道を登るコースにしたことで問題なく歩けたのには内心驚嘆しました。

さて、神社のある鶴形山を登る坂道、左手には古代の石組み(いわくら)や水琴窟のある斎館の建物があります。そしてきれいに垣根を作って整備された竹やぶの横を通ると、2ヵ所ほどふもとからの風情ある小道があります。

そのうちの1つがかつて義母と義父が毎日散歩がてら上ってきた道だそうで懐かしそうでした。山茶花の生垣にはちらほら花が咲いていていい感じでした。

神社の東の「参集殿」の前ではお札を納める受付があり、そこで去年のお札を納めてから境内へ。いつものお札を売る建物の向かいにお正月らしくお守りや破魔矢などの縁起物を売るテントができていました。

そして能舞台ではお琴と胡弓の演奏中。出演の人が黒留袖を着て改まったところはお正月らしい。本殿にお参りし、本殿の回りの末社を巡り、氏子による餅つきをちょっと見て一周すると、ちょうど「三女神(さんにょしん)の舞」がもうすぐ始まる時刻。

かつてメールマガジンで取材したときに祢宜(ねぎ)の石村さんから1999(平成11)年から企画して始めたと聞いて、一度見てみたいとずっと思っておりましたので、最前列で見物しました。

何しろ日本書紀の時代の設定ですので、そんな感じのゆったりとした真っ白な衣装をまとい、1人ずつ鏡、剣、勾玉の三種の神器を首から下げています。

しずしずと登場し、上代を思わせるメロディーの歌を歌いながら、この地に降臨して地域の平安を願う様子などをゆるやかな舞で表現していました。

約3、4分、またしずしずと橋掛かりから退場。神社のある鶴形山をまた坂道から下り、美観地区へ。冷たく澄み切った倉敷川。川岸には、すっかり葉を落としオリーブくらいの白い実がびっしりとついたセンダンの木の枝が、空に向かって広がっていました。

旅館くらしきの入り口には青と白の幕がめぐらされ、お正月らしい改まった雰囲気。ここらで昼食を、と思いましたがお正月用の会席料理で3,500円と高かったり待つお客が多かったりでパス、結局メインストリートの横断歩道を横切って西の「いわ倉」へ。

和食の店「いわ倉」で、メバルの煮付け、刺身、たこの酢の物、はまち?の焼き物の定食、1,550円。

昨年からのちょっとしたご縁で店長さんがサービスで新製品のデザート、「雪花氷(ほぁびん)」を持ってきてくださいました。

見た目、カキ氷ですが、味はアイスクリーム。それがまたあわ雪みたいに繊細に削られていて、口に入れるとほわーっと溶けていき、なんとも優しい食感でした。

400円ですが家族とか仲のいい友達とかで分け合って食べるとそれほど高くもないかと思いました(「いわ倉」は残念ながら2019年閉店)。