見える人事と見えない人事

アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズが人事を決める時は、“見える組織”と“見えない組織”の二つを考えると言っています。

“見える組織”は読んで字のごとく、部長は〇〇さん、課長は△△さん、アルバイトの□□さんなどといった具合に表面上の組織です。

“見えない組織”というのは、〇〇さんと△△さんは仲が良い、□□さんは〇〇さんにものが言えない、など表面上だけでは見えない組織です。

数字も同様です。“見える数字”と”見えない数字”が存在します。

“見える数字”はBSやPLに記載されている数字です。

“見えない数字”は例えば土地資産です。BSに載る資産は購入当時の時価総額になっています。

バブル前から何十年も続いている会社は、その土地の価値が当時より確実に高いでしょう。また感情の部分もそうです。例えば従業員は今の給料に満足していない、時給をもっと上げてほしいと思っている……等です。これを捉えておかないと、会社を買った後にいきなり給料の不満が噴出し、賃金を上げざるを得ない状況に追い込まれたりします。

質問の中で、人材のことに関しては特に多くやりとりを行いました。私の住まいは静岡県で教室が存在する地域は中国地方でしたので、毎日通うことは物理的にできません。そのため、先生と生徒さんとのやりとりが最も重要になると考えました。