静岡にはB級グルメで一躍有名になった「富士宮焼きそば」があります。

関西の焼きそばと少しつくり方も違って、熱した鉄板にラードを入れ、ラードをとり終えた背脂の肉とキャベツを炒めたものに、別途炒めた生麺を混ぜ、最後にソースを絡め、イワシの粉(代用としてかつお節)や紅しょうがを添えるご当地焼きそばです。

麺がもちもち感があり、肉かすが入っていた記憶があります。関西人の私にはこの焼きそばよりおたふくソースで味付けされた焼きそばに辛口のオリバーソースのどろソースを少し足して食べるのが一番です。

「静岡おでん」のダシは、鶏や牛すじを使い、濃口醤油を使った黒いつゆが特徴です。

具は、焼津周辺で水揚げされたサバやイワシなどの青魚を原料にした黒はんぺんをはじめ、こんにゃく、ちくわ、さつま揚げ、玉子、昆布、牛すじ、じゃがいもなど地元産の食材をふんだんに使い、食べるさいに「だし粉」と呼ばれるイワシの削り節やカツオ節、青海苔をかけるのが静岡流です。

真っ黒ですから外観は少し不味そうに見えますし、味も関西のおでんと違い辛口です。そのため好みによりますが私は関西のおでんに軍配を上げます。

富山の「白えび」は伊勢海老のような味で甘みがあって美味です。「ほたるいか」のシーズンなら、地元だけで味わえる刺身があります。

ただしほたるいかの内蔵には寄生虫がいて、非常に危険ですので必ず生で食する場合は内蔵を取り除いてからにして下さい。

その寄生虫は旋尾線虫の幼虫で、体内に入ると1日20センチ移動し、水ぶくれや発疹などがでます。よく茹でてあれば防げます。

内臓をとった鮮度の良いほたるいかの刺身はするめいかと同じような味です。大都市には冷凍技術の発達でいろいろな食材があつまりますが、やはり産地で食べる味にはかないません。

また素材を最大に活かすには、一番単純な生で味わうことです。

※本記事は、2021年2月刊行の書籍『未来なに彩』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。