兵器のない世界​ ③心のパラダイムの入れ替え

人の世は、人間の心が全ての根源にあり、人の心により動かされています。平和で幸福な世界を実現するためには、心に存するパラダイムを入れ替えなければなりません。すなわち、

(1)人種・民族の差別ありき、(2)宗教の存在ありき、(3)国々の存在ありき、(4)人間界に争いありき、(5)兵器ありき、(6)科学の厄災ありき、

という現状のパラダイムをそれらの難点や愚かが解消された新しいパラダイムと入れ替えた新しい心が必要であるということです。兵器のない世界を実現するということは、単に兵器を物理的に排除するということではありません。

もっと大切なことは、心の中から兵器を排除することです。人間を殺戮する兵器を作るということが、「人間界至高の理念」に照らして愚かであることを真に理解しなければなりません。

人類は、兵器を作り戦争をしながら、平和と幸福を神に祈るという笑い話のような愚の骨頂は止しにしなければなりません。そのように迄愚かで身勝手で恥じらいのない生命体であっては助かるものも助かりません。

相手が憎い、恐い、制圧しようという思いが、軍隊、戦車、空母や潜水艦やその他の軍艦、爆撃機や戦闘機やミサイル、陰湿な生物・化学兵器等を人間界に存在させています。

相手と融和し仲良くしようと思えば、これらの愚かな心の象徴たる産物は不用になり消滅します。単純化すれば、憎と愛、たったこの二文字で表現できる心の持ち方の違いがこのどうしようもない兵器となって具象化しているのです。

兵器の「要不要」の原理は複雑な思想によるものではなく、このようにたわいもないものです。

今日「憎」を去り「愛」に向かえば、明日にも人間界に争いはなくなり、平和になり、兵器は人間界から消滅します。軍隊や兵器の偉容さは、人間の精神の愚かさの象徴にすぎません。

愚か(憎)を去り、少しだけ賢き(愛)に就きさえすれば人間界を幸福が横溢する世界にすることは可能になります。

※本記事は、2020年9月刊行の書籍『神からの自立』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。