薬剤師・国際中医学専門員の佐田義尚氏が、「慢性的なかゆみの精神への影響」そして対処法についてわかりやすく解説していきます。

かゆみへの直接的な対応について

⑤シャワーを浴びる

潤いとシャワーの刺激でかゆみがまぎらわされます。炎症があるとしみますが、痙攣したり冷や汗が出たりするほどのかゆみでも有効です。

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冷水で治まればいいですが、強いかゆみの場合は少し熱いと感じるくらいのお湯をかけた後しばらく冷水で冷やすと良いでしょう。皮膚が敏感になっていることが多いので、通常少し温かく感じる程度のお湯でも十分ですが、くれぐれもやけどには注意してください。

冷やしている時に皮膚が麻痺した感じがあれば、しばらくはかゆくなりにくいものです。

ただ十分に冷やしておかないと、お風呂から出た時に余熱でかゆくなることがあるので注意が必要です。皮膚の炎症がひどい場合には適しません。また、一日に何度も使う方法ではありません。

⑥熱でかゆみを焼いてしまう

実際ドライヤーを使ってかゆみを抑えている方はたくさんいます。私自身も頻繁に使っていましたが、ひどいかゆみでも確かに有効です。弱温風をかゆい部分に当てていると、最初はとても気持ちが良く、しばらくすると感覚が麻痺してしびれたようになります。

しかし、基本的にお勧め出来る方法ではありません。炎症を助長しますし、余熱がさらなるかゆみを生むことがあります。また当然乾燥して皮膚の組織にもダメージを与えかねません。実際乾燥が強くなり、皮膚が固くなったこともありました。