B 人為災害による人類の滅亡

人為災害には、1地球生態系の破壊及び資源の枯渇、2人間同士の争い、3科学の厄災化、4精神文明の未発達、から受ける災害があります。これらは単独で、あるいは協演して人類滅亡のリスクを形成します。

1 地球生態系の破壊及び資源の枯渇

地球の直径13,000キロメートルに対し、我々人類を含む動植物は地表あるいは海面から下と上にそれぞれ約10キロメートルの範囲を主要生息圏にしています。

10キロメートルと言えば、地球の直径の1,300分の1ですから、地球を球体の饅頭に例えればその表面の薄皮部分の薄さもありません。

我々は海が大自然で無尽蔵な海水を湛えているように思っていますが、その平均深度は数千メートルで10キロメートルにも満たず、むしろこのような薄っぺらなものが宇宙へ離散することもなく何十億年もそこに存在し続けていることが「ありそうもない」という風に考えることもできます。

大気も同様です。大気はその存在が保たれているだけではなく、酸素や二酸化炭素そしてその他の物質の組成が動植物に大変好都合な比率で安定していることにも驚かせられます。

このように考えますと、海も大気も無尽蔵だとかそのようにあることが当然だとかと言ってそれらを粗末に扱うことはできないという認識に至ります。見方によっては、むしろ脆弱で儚い存在でしかありません。