この刺激によって、母―子の絆の形成、身体の傾きや方向を感じとる前庭覚・平衡感覚、筋肉の収縮、関節を調節する固有受容覚などの感覚の発達と統合が進みます。そして重力のなかで自分の姿勢を保持することなどができるように発達し、人間としての身体コントロールの土台が培われると考えます。

最近の話題になることは、出産後の母親が生後間もない赤ちゃんを相手にせずにスマホにかかりっきりになっていることです。生後は特に赤ちゃんと母親との絆を強めるように、目と目を合わせながら穏やかに授乳するなどかかわってほしいと思います。心の理解は目と目を合わせることからはじまります。

また、2歳頃からスマホを上手に操る幼児もでてきました。スマホからでるブルーライトが目の網膜形成を阻害するということも指摘されています。

さらに、光てんかんやゲーム依存症、日中にボーっとして空虚感をもったような子どもの問題も危惧されます。就学前は、情報機器に依存せずに自然環境での子育てを中心とすることが大切だと思います。