D社・ガーデニング部門

1、第2回目の訪問(5月22日)

社長は、社内で部門毎に目標設定について検討された時の様子をつぎのように話しておられました。

ガーデニング部門では非常に活発な意見が出されたが、公共部門では「お客様との接触回数」を目標に設定することに異議はなかったものの、議論は低調だったとのことでした。中々成果に結びつきにくい公共部門の環境を映しているようでした。

1日も早く将来の展望が開けるようにすることが求められていました。

次に、各部門の活動と検討の要点を紹介します。

2、ガーデニング部門

1、マーケットリーダーを選ぶ

・ターゲットは小さな子供のいる主婦か老婦人がよい
 地域の情報に詳しい。
 中間世代の婦人は仕事をしていて地域の交流が少ない
・既存顧客を掘り起こす
 既に信頼関係があり、全くの新規開拓よりはるかに効率がよい
・マーケットリーダーの活動を支援するために、造園事例を掲載した小冊子を作る

2、宣伝活動

・コミュニテイー誌を活用する
 値段が安く、無料の場合もある
・インターネット広告が有効

ガーデニング部門については、その後、社長が亡くなられた造園会社を買収され基盤強化につながりました。その可否について意見を求められたのですが、“1200軒の顧客”と“庭木の手入れによる安定収入”が魅力であると提言しました。当時ガーデニング部門の既存顧客が8軒だったので、大きな力になったのは間違いありません。

このようにして、生き残りをかけて新規に手がけたガーデニング部門が軌道に乗っていきました。