「変動費」の改善 その他変動費の改善

1、その他の変動費

変動費の中には準比例的性格のある費用があります。比例的性格のあるその他の変動費について述べることにします。

会社によっていろいろですが、利益を生む源泉であるだけに読者の会社でも、どんな費用があるか整理されて、優先順をきめて改善に取組まれることをお勧めします。

次に、その他の変動的費用の代表的なものを挙げます。

水道・光熱費
動力費(電力、ガス、オイルetc.)
潤滑油
運搬費
消耗工具費、その他消耗品費

2、エネルギー消費のムダをなくす

①水は天からの貰いものではない
水は、加熱、蓄熱、冷却、洗浄などの使いみちに応じた水質を考えることが大切です。
又、一度使った水も、水処理の工夫で再利用を図ることを考えましょう。

②電力費用にムダはないか
工場の電力消費量が契約電力とかけ離れている場合、電力費用にムダが出ます。ピーク時の負荷を減らすことによって、契約電力を切り下げれば、基本料金が下がり、電力コストを削減できます。
その他、夜間蓄電電力をピークカットに利用するなど、エコ発電と呼応した動きも出てきています。

③LED照明の採用で電力削減
一般にLED照明には、従来の照明に比べて電力消費を抑える効果があります。

④熱漏れ、蒸気漏れ、エア漏れ、油漏れ、水漏れはないか
以上エネルギー消費の中でも、特に電力費の削減は大きなコストダウンにつながることが多く、工場全体をチェックをされることをお勧めします。
・生産ラインの余分な稼動はないか、ラインを減らせないか
・休憩時にラインがムダに稼動していないか
・汚水処理、空調、排気、脱臭など付帯設備の使用電力は削減できないか
・照明は必要なゾーンに分けて、オン・オフできるようになっているか