智脳教

第二章 神々を創造

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幼児期の猿の頭蓋骨を切り取り技術を蓄積する。脳細胞の刺激のための脳内物質を静脈注射し、電気刺激でも脳細胞の活発を促す。脳細胞は大きさに縛られず巨大化した。しかし、脳は成長したが保護されていないので自力で歩き回ることもできない。露出した巨大過ぎる脳が異様だ。

三崎学は人間で試したいと思っていたがただの普通の人ではつまらない。知能指数200以上の精子と卵子をもとに人工授精で胎児を作らせた。胎児が6ヶ月になる頃、胎児の頭蓋骨を切り取り人工子宮に戻した。

刺激と脳の成長ホルモンで脳は肥大化を続ける。産まれてきた子供は支えられないほど脳が肥大化していた。しかし、この子は試作体だ。この子は001と名付けられ試験管の中で脳の成長を続けられている。

三崎学の知り合いの桐鈴子に連絡を取る。心理学の狂科学者とも言うべき桐鈴子はその闇のため能力はあるが少ない友人は皆何かしらの闇を持った人ばかりだ。

7年後、成長した001は知能指数を2200と計測されたという。どんな学問も吸収し倫理以外のすべてを理解した彼はトトと名付けられた。

トトの後に産まれた試作体には機械との接続を試みられた。しかし、失敗が続き成功してはいなかった。生き残り成長した試作体の脳細胞は成長していてそれぞれ025のアヌビス、055バステトと神の名を冠するほどの知能を示した。

トトは目的達成のための作戦も立てるようになり成功率が上がった。トトが7歳の時受精卵の手足を排除させ機械の端子を配置しておくと成長とともに胎児は端子を取り込んで機械の腕や足を動かすことができるまでに成長した。

しかし、このサイボーグの子は研究員を殺す暴挙に出たため排除処分に科せられ065セトと名付けられた。端子を増やしても胎児はコントロールができた。まだ未発達な神経なので逆にコントロールできる能力があったのだ。