ガイダンス 幸せとは何か ~幸せを知らないと幸せにはなれない~ 幸せになるためには?

幸せの肉体的メカニズム

幸せを感じるためには幸せホルモン分泌が鍵になり、幸せホルモンは交感神経と副交感神経のバランスを整える

まず、人は鼻から呼吸をして口から栄養を取り、血液を介して酸素と栄養を全身に送り、子種と不要な尿を体外に排出します。また、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触るという機能を発達させ、外部環境に適応するために、骨格と筋肉を発達させました。

熱いものに手を触れれば、反射的に手を引っ込めるのを経験していると思いますが、触った感覚が神経系に伝えられ脳が熱いと感じ、熱いと感じる前に神経系が手を引っ込めるように筋肉に指令を出しているのです。

このように、吸収―循環―排出に関わる器官系を植物性器官、受容―伝達―実施に関わる器官系を動物性器官といいます(三木成夫著「ヒトのからだ―生物史的考察」[うぶすな書院、1997年]から引用)。

動物性器官のいとなみを調節しているのは神経系であり、体性神経または脳脊髄神経と呼ばれます。一方、植物性器官の中で、胃腸や心臓・血管にも筋肉が発達し、これらを調節する神経は植物性神経または自律神経と呼ばれます。

すなわち、外部環境を調節しているのが脳脊髄神経、内部環境を調節しているのが自律神経ということになります。そして自律神経は、アクセルである交感神経とブレーキである副交感神経に分かれ、内部環境は二重に支配されています。分かりやすく言えば、交感神経は、「闘争か逃走」のときに興奮し、副交感神経は「消化と安静」のときに興奮しています。

戦場の兵士や暴漢から逃げている状況が交感神経興奮の状況と考えると、交感神経が興奮しているときの自分の体の反応を理解できるでしょう。すなわち、緊張し、不安になり、強いプレッシャーを受けている環境が交感神経優位の状態で、心拍数は上がり、冷や汗をかき、鳥肌が立ち、のどがカラカラになります。

一方、食事をしているときやソファに横たわっているときは、心拍数は下がり、心身ともにリラックスしているのに気がつくでしょう。仕事中や授業中に眠くなるのは副交感神経優位な状況です。

病気にならない体をつくるためには、この交感神経と副交感神経のバランスが重要になります。