⑨EGAMI イムフラ

幻透視師

カイゼルは話を聞いていて気になってミヤンに聞いた。

「ところで、何であなたは捕まっていたんだい?」

「ほんとだ。なぜ捕まる前に逃げなかったんだ?予言で見えていたんじゃないのかい?」とトラゴスが言った。

「私も、全てが見える訳ではないのじゃ……。体調やその日のプラーナにもよるのだよ。プラーナはこの世界の全ての物から出ている。大地から植物から空気からも出ていて、そして何処かへ運ばれ、また何処からも運ばれて来るんじゃ。それは全てを創り出しているエネルギーなのじゃよ。それが影響を及ぼすのじゃ」

ミヤンは、そこまで言うと、少し疲れたようで、その場に座わると御付きに手で合図すると、彼女が代わりに経緯を話し始める。

「イムフラは、元々地の国の者ではなく、彼もまた大九記憶の木の記憶の持ち主で、その能力を使い、この肥沃な大地を持つ地の国の王グラド様に近付き側近に成り上がり、裏で牛耳るようになっていきました。

国民はしなくていい戦争に駆り立てられ、多くの若者が命を落としていきました。ある日、ミヤン様はイムフラが怪しい植物獣を製造し、太陽の国へ送っている映像が見え、仲間達と共に調べていましたが、多くの仲間が彼に捕まり牢獄に入れられました。

そして野生のカーも、怪しげなカーの存在に気付いたようで嗅ぎ付け、度々研究施設を襲って来るようになり、イムフラは地下に隠れるようになりました。そして尚、イムフラは新たな植物獣を造り、水の国と結託しているようです」

そこまで話すと、もう一人の御付きの女性が交代し話し始める。

「地の国で私達は隠れ行動していましたが、ある日、ミヤン様の幻透視の能力を知ったイムフラが徹底的に探し始め、出て来ないと捕らえられている仲間たちの命がないと脅され、私達はイムフラの手に下り、捕らわれの身に。

そしてミヤン様は未来を予言するようにと迫られ、記憶の記憶を持つ全ての鍵となる少女がある島に居ると伝えました。それがそこのラムカと言う名の少女でした」