絵本・漫画 絵本 図書室 幼稚園 2023.12.14 絵本の読み聞かせにおすすめはこれ!ある幼稚園の図書室からの記録 ことばをあつめて 【第1回】 佐藤 聖子 絵本には、人と世界をつなぐ力がある この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 その時々によってぴったりの絵本が分かる、国語教師による絵本選びの参考書。子どもたちの反応や図書室だよりをもとに、読み聞かせ絵本の選び方や、実際に「おはなし会」でピックアップした1年間分の絵本リストを掲載。※本記事は、佐藤 聖子氏の書籍『ことばをあつめて』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 幼稚園の図書室がはじまった 図書室はこんな招待状からはじまった。 みんな来てくれるかなあ。
小説 『恋愛配達』 【第15回】 氷満 圭一郎 配達票にサインすると、彼女は思案するように僕の顔を見つめ「じゃあ寄ってく?」と… 「本業は酒屋で、宅配便はバイトです。ところでさ」ぼくはたまらず差し挟まずにはいられない。「さっきからなんなの、どっち、どっちって?」「だってあなた、ドッチ君だもん」「何、ドッチ君て?」すると瞳子さんは、ぼくの胸に付いている名札を指差した。これは配達者が何者であるのか知らせるために、運送会社から貸与されているものだ。ぼくの名前は以前病室で宴会を開いた時に教えていたはずだが、漢字までは教えていない。…
小説 『赤い大河』 【第5回】 塚本 正巳 もしかして私と彼を別れさせた自称間男は、男ではなく、女かも?ある人物が思い浮かび… 「ねえ、今どこにいるの。雹がすごい音を立てて降っているんだけど、そっちは?」冬輝は一言、ああ、とだけ答えて電話を切った。同じ雹の音を聞く距離にいながら、同じ子の親でありながら、この人とはもう二度と会うことはない。冬の夜明けを思わせる鋭利な確信が、凍えた心に深々と突き刺さった。何日も部屋に閉じこもり、冬輝をたぶらかした悪意の出所を探し求めた。店内に携帯電話を持ち込んだことはないので、自称間男が過去…