【前回の記事を読む】瞬間移動の様に楽器店に走りギターを買った!獄暑の四畳半アパートで猛練習の日々

じいじになった私

♪音楽♪って何?

近頃は、それまで一回も聴いたことのない曲にもかかわらず、スクッと魂柱に自動的に貼り付けられ、そのために、早速CDを買ってしまう衝動現象に悩まされている。

近頃のその衝動買いをしたものは、ショパンの『幻想即興曲』というピアノ演奏曲で、初めから何小節目か分からないが、それまでの曲調からガラリと変わるところがあり、そこからはそのメロディーに酔いしれて、空虚な気分にまでさせられウットリしてしまう。

特に初めての曲などは、メロディーが頭に収まるまで、リピートしながら聴いている。ただ、取り込まれたのは良いが、その後に突然頭に浮き出てきて、勝手にリピートされだす時がある。また暴走化が始まったかと、この現象も消えなくて困る時がある。

また、クラシック音楽の出会いは、中学時代に音楽の時間に聴いた『中央アジアの草原にて』であった。その曲はキャラバン隊が砂漠の遠くから現れて、段々と近づき通り過ぎて去っていくまでの光景を曲にしたものであると先生から説明を受けて聴いた。

確かにその説明の通りで、そのようにクラシックはというより音楽は作られるのかと、その時に思った。不思議とその一回聴いただけで、メロディーが頭に残り、曲名もしっかりと記憶されていて、このように綴ることができている。因みにこの曲は、ホルンが主役を務めていたように記憶している。

その後は高校の時に友達と映画を見に行った時に、映画で流されていたバイオリンのメロディーが透き通った音色を奏でていて、とても気持ち良かった記憶がある。あとでベートーベンの『田園』であると分かったが、この時の体験で、バイオリンという楽器が好きになったと感じている。

自分の音楽観だが、人が奏でる演奏曲や交響楽団の曲、そして、歌などの音楽で自分の好みに合ったものは、ジャンルを問うことなく、聴くようにしている。またCDで曲を聴くだけでなく、著名なサントリーホールなどにも足を運んで聴いてみたいと夢を膨らませている。

いろいろと聴いてみるのは、自分の感性が少しでも豊かになってくれれば良いかなと、淡い期待を掛けているからである。個人的には、音楽の世界は、新聞といい、人の対話といい、老脳への刺激効果が抜群なものとなっていると思う。

少し脱線気味になったが、上述したようにいろいろな曲を織り交ぜて、車のハードディスクに取り込んでいる。その数三百曲以上にはなるが、通勤途中での気持ちの解しに欠かせないアイテムの一つである。

つい最近は、テレビで懐メロの歌番組として放送されたもので、河島英五の『酒と泪と男と女』の歌いっぷりが、とても格好良く心に響いた。サックス一本だけのアカペラ状態であったが、素晴らしい感動ものだった。