【前回の記事を読む】パートナーを大切にするポイントは「相手の関心に関心を持つ」こと

第3章 パパの心と行動をプラスにする33のプチ工夫

①共倒れを防げ! 「同情」せず「共感」する

多くの場合、共感や同情、どちらもしないか、同情して一緒に落ち込むパターンになりがちです。従って、もしママが悲しい気持ちになった時、パパがやることは共感です。つまり

ママが悲しい気持ちなっていることは理解する。しかし、自分は悲しい気持ちにならず共倒れを防ぐこと。

このスキルが求められます。ではどうすれば良いのでしょうか。答えは主語を相手にします。

つまり、ママが辛い出来事を打ち明けた場合は

「(ママは)辛かったんだね」

と、主語を相手にします。辛い気持ちを頭で理解することに努め、辛い気持ちは受け流す。

僕はこれを「柳の術」と呼んでいます。風(辛い情報)が来た時、音を立てて、相手に理解を示しつつ、気持ちは受け流すイメージです。これで、自分も辛い気持ちにならなくて済みます。

極端な話、パパがこのスキルさえ身に付けば、他はどうでもいいくらい大切です。是非、主語を意識して共感しましょう。

 

②「ありがとう・ごめんなさい」は会話の出だしに入れる

夫婦間のコミュニケーションで、分かっているのに実践出来ないこと。それは、

「ありがとう」、「ごめんなさい」をパートナーにしっかり伝える

ではないでしょうか。もちろんやっていると思います。大切な言葉であることも知っているはずです。しかし、安定して出来ているかというと、そうでもないようです。パパやママ達の話を聞いていると、

「面と向かって、しっかり伝えるのが苦手」

という声を良く聞きます。では、なぜ苦手かというと

1.感謝は照れくさい(今更、伝えるのが恥ずかしい)

2.謝ることは議論に負けた気がする(自分の正しさが理解されない悔しさ)

と考えるパパママが多いようです。仕事なら、自然に出来るお礼とお詫び。近い関係だからこそ、コミュニケーションが雑になる。良く分かります。ではどうすれば良いでしょうか。