はじめに

本書は、ズバリ、“さくっとヒーローパパ”になるためのヒントをまとめた本です。「そんなの嘘だ!」そう思う方もいるかもしれません。しかし、「さくっと」とまではいかないとしても、ヒーローパパになる方法は、確かにあります。

ところが現実は厳しい。ヒーローとは程遠く、目の前の忙しさで手一杯な状態。家事、育児、仕事に追われ、息つく暇もない。日々発生する家庭、職場での問題解決に追われている。これが現状ではないでしょうか。中でも厄介なのが人間関係。人間の悩みの9割は人間関係と言われています。夫婦、親子、職場、地域、SNS……だからこそ、本書で提案したいこと。

それは、【身近な人間関係の問題を解決して、本来、やりたいチャレンジへの一歩目を踏み出そう】です。もちろん、身の回りの問題を100%さくっと解決することは難しいかもしれません。しかし、解決するための考え方、行動のヒントは存在します。そもそも

「ヒーローパパって何でしょうか?」

本書で定義するヒーローパパとは、【自分の夢に挑戦し、家族のチャレンジをサポート出来るパパ】です。これを実現している家庭は次のような状態になっています。

①パパ自身が挑戦をしている

②ママのチャレンジを応援出来る

③子供達が未来へ希望を持って、挑戦している

我が家を例にとります。私、パパは長年の目標の一つであった本の出版を叶えることが出来ました。家族全員でチャレンジすることが当たり前の世界になる。このような理想世界を実現する一つの目標として、出版に挑戦しました。ママは、海外での仕事にチャレンジし、現在2回目の海外勤務です。そのため、僕は長男、次男と日本での3人暮らし。妻は長女と海外での生活。

つまり国内海外の二拠点生活をしています。高一の長男は起業に向けて準備中。次男はサッカー選手になりたくて、スポーツ少年団からクラブチームへ移籍しました。長女はパティシエになりたくて、毎月の料理教室に通っています。つまり我が家は、【家族全員がやりたいことに向かってチャレンジする家族】です。

そのためにパパがやることは、【家の中で生じるコミュニケーション問題を解決して、挑戦のためにエネルギーを注げる環境を整えること】です。本書は、このヒーローパパになるための方法をお届けします。そんなこと、既に実践しているよ。そう思う方は本書を閉じて、別なことをやって下さい。しかし、そうでなければ、このまま読み進める価値はあります。