補助金は割引シール

使ったお金が返ってくる

「補助金」と聞くと、申請すればお金がもらえる、と考える方がいるかもしれません。しかし正確には「使ったお金が返ってくる」と捉えましょう。感覚的には、お金を使った後忘れた頃に補助金が入ってくるようなイメージです。

補助金を受け取るためには、どんな取り組みをするか計画書としてまとめ、審査をパスする必要があります。計画書が採択されたら、計画通りにお金を使って、事務局に報告を行います。すると、計画を進めるために必要だった経費の一部が補助金として支払われます。

例えば、計画通りに事業を進めたら費用が100万円かかるとします。補助金が60万円もらえるとすると、100万円を支払った後に60万円がもらえるので、わずか40万円で計画を進めることができます。見方を変えれば、100万円分の取り組みを、60万円割引して行うことができます。

補助金はスーパーの割引シールのようなものだと捉えましょう。

 

補助金の対象にできる経費は決まっている

補助金は割引シールのようなものだと考えた時に、もう一つ注目すべき特徴があります。それは「補助金として申請できる経費と申請できない経費がある」ということです。

スーパーでも、割引シールが貼られているのは賞味期限が近づいているものに限られていますよね。同じように、補助金の種類ごとに補助対象にできる経費は決められています。

どの経費が補助金の対象になるかは補助金の種類によって異なるのですが、大抵の補助金は機械設備の購入費用や広告宣伝費を補助金の対象にすることができます。逆に、従業員の給料や店舗の家賃、車などはほとんどの場合、補助金の対象にすることができません。

例えば雑貨屋さんがオンラインショップ販売を新しくつくりたいと考えたときに、オンラインショップをつくるための外注費は補助金の対象にできます。

オンラインショップの管理や更新などを行う新しい従業員を雇う費用は補助金の対象になりません。

補助金を使いたいと思った時にはまず、そもそも補助金として申請できる経費かどうかをチェックしましょう。