第2章 対策1 学校教育に対する処方箋

03 受験制度の改革

あくまで想像だが、1979年から始まった共通一次試験はこのアメリカのシステムを真似、日本の受験システムの問題点を解決する手段だったと思われる。

しかし様々な利害関係者からの圧力を受け、結果的に年1回しか受験できない仕組みになったのだと想像する。その後、センター試験、そして大学入学共通テストと名称を変更して仕組みを改革しようとしたが、利害関係者からの圧力から、結局骨抜きの仕組みのまま、今日に至っている。

この共通一次テストの頃は、国公立大学のみが対象であったが、現在は沢山の私立大学も採用しており、大変大きな進歩を遂げている。しかし、1回のみの実施について変化がない事については、大変残念である。最低でも2回、できれば3回のテストを実施して欲しいモノだ。テストを受ける機会を増やす事で、受験生の心理的プレッシャーも格段に減る。

テストの実施時期にも大きな問題点がある。毎年、1月中旬頃の週末に実施されているが、何時も何処かで大雪に見舞われ、交通機関がマヒして受験できない受験生が出ている。そしてインフルエンザのシーズンでもあり、風邪をひいて受験できない受験生も少なからず居る。1月中盤から2月のテストは絶対に避けるべき季節ではないだろうか。

それから高校を卒業して一旦社会人になってからでも、大学に行ける仕組みも考える必要がある。高校生の時には大学に行く気持ちが無くても、社会人を経験した事で勉強したくなる若者も沢山いる。現在の受験制度が有る限り、この道はほぼ閉ざされているに等しい。社会人でも簡単に大学に入学できる仕組みも考える必要がある。