息苦しく、精神が侵されてゆくような、ただ生きているだけでも精一杯なそんなさなか、一人ひとりが自分と戦いながら生きているというのに、この時代にまた戦争である。

昔も今もいつの世も、そこに若者を連れてゆく。いきなり戦争を始めたその生き物は神になったつもりなのか。

永遠の生命を維持できると誤解しているのか、はたまた道連れとして地獄に一緒に連れてゆこうというのか。自分の権力は気高く、他の人間が死ぬことに何の感慨も持っていないのだ。

自己愛のかたまりである。やりたいならば、自身ひとりだけで行け!

動員兵などという国民を送り込み、戦争は悍しいことに激化の道を辿っている。一体何人の生人を死人にしたいのだろう。若い生人や子供達を殺す国などはいらない。

人を愛することのできる優しい生人がたくさん育てば世界は平和になりそうなものだが。

欲の深すぎる者ばかりが政権を握るこの世の中、まるで狂気の沙汰である。

永遠の命などないのはわかりきっているはずではないか。いい年の生人が幼稚であることには腹立たしさ以上のものを感じる。たったひとりの愚かな魂は勘違いな独裁者となる。昔から自分こそは神なのだと思い込む愚かな生人が多く存在した。皆死人になったではないか。そして葬られていった。

不思議としか言いようのないことが続け様に起きているという現実。なぜ生人はそんな生き物に洗脳されてしまうのか。なぜその生き物はそれを正当化するのかが全くわからない。

人間に生まれたという確固たる意志を持たないのか。多角的に世の中や物事を見られないものなのか、いろいろな方向から現実に目が行かないものなのか。生きていることを続けるだけでも苦しいというのに。

生人は実に悲しく粗末で愚かな生き物である。