【前回の記事を読む】IT化される現代で生きるポイントは「自分の現実を意識して変えていくこと」

第1章  思い通りの人生をデザインするための「人間力」

自己啓発を始める前に

「だいぶ学ぶ準備ができてきたようだね。良い顔になってきた」

変人ポーはコーヒーを飲みながらリラックスしている。今日も甚平だ。

「じゃあ改めて、ハード面のほうで定義した人間力を学ぶに当たって、その心得を言うのでよく覚えておくんだ」

「ちょ、ちょっと待って! まだあるの?」

ボクはスマホを手に持ち直した。今回、ボク自身がいままでと違うのは、変人ポーの話をメモしていることだった。いままでは当たり前に聞き流していた念仏も、いまは有り難き教えとしてメモアプリに記録している。きっとこの記録は将来、ボクの財産となるだろう。

自己啓発をするに当たり、このとき変人ポーが言っていた心得は三つあった。

1.自分を好きになること

2.方向を定めること

3.行動に移すこと

ボクは素直に、人間力についての自己啓発を実行する際に、これらを自分のルールとすることに決めた。

ルールその1 自分を好きになること

まず、これがないとどうしようもないらしい。人間、誰もが自分が主体。いや、「自分が一番」というおこがましい意味ではなく、自分の人生は誰のものでもなく“自分”のものだということである。

人生で一番長く付き合っていくのは紛れもなく自分である。家族でもなく、恋人でもなく、友人でもなく、自分なのだ。変人ポーはこうも言っていた。

「この自分を好きでなければ的確な自己啓発ができるものではない。もっとも、肝心なのは最初だけであり、啓発されればされるほど自然と、好きになれていくものでもある」

自分を好きになる方法は簡単だ。変人ポーが言っていた代表的なものは、善い行いをすることである。単純に善い行いをすると気持ちが良いもの。人に善いことをすると自分に返ってくるというが、それは“実は本当の話”らしい。まず、自分の心の中に良い意味で余裕が生まれる。これは、言い換えれば自信とも言えるものなのである。自分を信じると書いて自信。つまり、自己肯定感をしっかりと固めておくことが大切だと言っていた。