第一章 青蛙
時告げカラス
「コケコッコー」
時告げ鳥といえば鶏だが
都会ではもう聞けない?
鶏ほど立派ではないが
カラスがいるじゃありませんか
徹夜した朝
眠れなかった朝
聞いててごらんなさい
まだ太陽は東の果てで準備中
はるか遠くでさす光に薄明るくなった朝
一番先に聞こえてくるのは
カラスの仲間の呼びあい
あっちの空からカーカー
こっちの空からカーカー
カラスに起こされたかのように
太陽が陽をさしてくる
村においでなさい【第2回】
もうすぐ七十二歳
田舎で一人農業
寂しさや悲しさはない
トラクターや草刈り機
ほどほどに機械も使いこなし
健康的な汗をかく
自然や孫、亡き夫へのあたたかくまっすぐな気持が詰まった、瑞々しい65の詩。※本記事は、正木ふゆみ氏の書籍『村においでなさい』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。
時告げカラス
「コケコッコー」
時告げ鳥といえば鶏だが
都会ではもう聞けない?
鶏ほど立派ではないが
カラスがいるじゃありませんか
徹夜した朝
眠れなかった朝
聞いててごらんなさい
まだ太陽は東の果てで準備中
はるか遠くでさす光に薄明るくなった朝
一番先に聞こえてくるのは
カラスの仲間の呼びあい
あっちの空からカーカー
こっちの空からカーカー
カラスに起こされたかのように
太陽が陽をさしてくる