2020年10月。久しぶりの秋晴れで、気温も19度。コートが不要な週末だ。午後から東京バレエ団の『M』を上野の東京文化会館まで見に行く。

例によってドンとベジャール関連の本とビデオを探してネットサーフィンしているとき、たまたまこの公演を見つけた。それが数日前。『M』は土、日の2日間、午後2時から1回だけの公演だから、この選択しかない。

上野駅は人であふれていた。上野は数年ぶりだったが、公園までの街並みもすっかり建物が新しくなっていた。東京文化会館の建物の中は、開演時間が迫っているせいか人でごった返していた。切符売り場でSS席を購入したが、次回からは、早く購入し、なるべく前列を買うことにしたい。

予備知識もなくパンフレットも買っていなかったため、舞台はよくわからないままで終わった。終演後、並んでパンフレットを買った。

公演を見る、しかもバレエというのは、初めての体験だった。映画は頻繁に見てきた私だが。『ダンスマガジン臨時増刊号〈永遠のジョルジュ・ドン〉』(新書館、1993年2月)を読んだ。今後、記事の中の重要な点をノートをとりながら考えていく。少し風邪っぽいので葛根湯を服用すると、すぐ効果が出て汗が出た。ヨガに出かけられるかどうかはちょっとわからない。

ドンのことを読んだり見たりしながら、『ニジンスキーの手記』、『ベジャールの回想録』『舞踊のもう一つの唄』(新書館、1990年)と、ベジャールの著作を並行して読んでいる。どれも素晴らしい。ニジンスキーも恥ずかしくなるほど正直で、優れている。丁寧に読みたい。ベジャールは日本文化に精通していて、歌舞伎や日本映画も見ている。日本文学は古典まで読んでいるらしい。