私が地球を壊すと考えること(核戦争・原子力発電所・格差[貧困]社会)

他にも環境破壊などありますが、知識もなく取り組みもしなかったためこの本では取り扱いませんでした。まず、郵便局で働いていた頃の取り組みや労働組合活動、地域で微力ながらやってきたことを紹介しながら、問題を提起します。

Ⅱ 郵便局で私がやってきたこと

全逓

(信労働組合(略称全逓)に加入

一九七五(昭和五〇)年四月から二〇一九年三月まで郵便局で働いていました。

鹿児島県出水市の高校を卒業し、一九七五年四月東京鉄道郵便局汐留分局に就職しました。東京・新橋から横浜に最初の鉄道が開通しましたが、開通時の新橋駅が貨物専用の汐留駅となりました。汐留駅に併設する汐留分局で東京・門司間を鉄道郵便列車に乗務し郵便物を運ぶ仕事でした(この頃の郵便物の輸送は大体の比率が航空三割・トラック三割・列車三割といわれていました)。入局するとすぐに労働組合加入を求められました。

「ここの職場は全員全逓(ぜんてい)信労働組合(全逓(ぜんてい)=郵政省は元逓信省)だから加入してください」と言われたと思います。何もわからない私は「辞めたい時はすぐ辞められますか」と尋ね、「すぐ辞められます」の返事で加入しました。

組合から配られた新入組合員テキストに「いまの世の中は資本家階級と労働者階級がある。労働者は搾取されている。貧困なのは労働者のせいではなく、搾取する資本家のせい、労働者階級の世の中を作ろう」といった内容の冊子を読み、私は、貧乏は父親のせいだと思っていましたが、「父のせいではないのだ、労働者が大切にされる世の中を作ろう」と決意しました。

仕事は汐留貨物駅から静岡県浜松駅まで郵便列車に乗り郵便物の授受をすることでした。仕事帰りは誘い誘われみんなで飲みに行きました。高卒後初めての飲み会で「九州出身だからお酒は強いのだろう、飲め飲め」と勧められ、吐きました。それ以来熱燗のお酒は飲めません。高校卒業直後なのになぜ九州出身だから酒が強いのか理解できません。

高校時代の九州で酒を飲んで鍛えられたことなどもちろんありませんでした。郵政の独身寮では、九州出身者や全国の出身者と飲んだり、麻雀をしたり楽しく過ごしました。今でも、千葉県市川市南行徳の独身寮の友達が九州にUターンしましたが、その友達と「東京鉄道郵便局九州県人会」を作り、九州持ち回りで家族ぐるみで年一回楽しく交流しています。二〇二〇年は新型コロナの影響で中止しました。最近はみんな年を取り無理ができなくなっていますが……。

全逓(ぜんてい)とは、『私たちと労働組合新入組合員のために』より全逓(ぜんてい)信労働組合(全逓(ぜんてい))は、郵政省の労働組合のことで、郵政省は一八八五年逓信省として発足しました。〒のマークは逓信省のテから作られました。全逓(ぜんてい)(「全逓(ぜんてい)信労働組合」の略称)は、昭和二一(一九四六)年に逓信省職員の労働組合として「全逓(ぜんてい)従業員組合」が結成されました。

昭和二五(一九五〇)年郵政省と電電公社が分離。同年七月一一日に結成された新しい全国組織・総評に加盟。昭和三二(一九五七)年全逓(ぜんてい)信労働組合に改称。昭和三三(一九五八)年四月四日野上委員長等三役を含む解雇七名をはじめ二万二四七六名に及ぶ大量の処分を受ける。解雇役員との一切の団交を省から拒否されるが、「解雇三役を組織で抱え、実力によって断交再開を勝ち取る」方針を決定。ILOに提訴。ILO総会における日本政府非難等の、有利な国際的背景を作る。