はじめに

私は1954年、山あいの自然豊かなところで生まれました。山と川が遊び場所でした。そんななかで、亡き母が山から花を取ってきて花瓶に差していました。庭にはとりどりの花が植えてあったものです。自然と木や花を見ていたのでしょうか? 今となっては、単に切り取って差していた花や木をいけるということにつながったのは、成り行きのような気がします。

一方で遊ぶところも限られ、飽きてきた私は、学校の図書館の本を読み出しました。これがとても楽しかった記憶があります。泣いたり、笑ったり……。女性が世のなかで活躍するようになるには? とか、女性が仕事を持つ意味? とか考えさせられたように思います。

友人たちとの会話のなかから、資格を持ってプロになれば、何とか仕事に巡り合うかもしれないと思い、宅地建物取引主任者という資格に挑戦しました。不動産会社でサラリーマン生活をした後、起業することになったのですが、山も谷も経験し、現在に至ります。

本を出版することになるとは思いもよらないことでした。不動産のホームページを運営していくなかで、SNSやブログを書くことがSEO対策になるからということで、ブログを書き始めました。ときどきしか書けませんでしたが、私には楽しい時間でした。仕事に関係なく、何気ない普段の様子の一端を見ていただくことで親近感を持って、ホームページを開いてもらえる……そういうことを目標にしていました。

そんなある日、出版社から、1通の封書が私のもとに届きました。直接仕事には関係なさそうだったし、何かの広告依頼でもなさそうだし、しばらくそのままにしておきました。すると電話がかかってきて、少しだけお話をしていただきました。本を書くことのお話でした。思ってもいないことでした。こんなこともあるのかなあと不思議でした。

出版社のほうで私のブログに目を留めていただいたことに、何かの縁を感じました。本格的に文章を書くことは、初めてのことなので、できるかどうか不安でしたが、新しいことに挑戦してみようと思いました。もし、上手くいけば、そこから新しい形が生まれることを、体験しているからです。

「恐れを越え、最善に挑む」

プロフェッショナルのテレビか本で記憶に残る言葉として私の手帳に書き記しています。私は100%の力で生きることを目標にしています。少し余裕があれば、次の用事を入れていきます。自分にできることは出し切って、何かの役に立とうと思います。また私は「今」という言葉を大切にしています。今しかできないことをやることに、敏感でありたいと思っています。これを機にまた新しい自分と出会い細い道がまた一本追加されれば、この上ない喜びであることを付け加えさせていただきたいと思います。