なかむら夕陽日報 14・6・5(木)

伊賀のおばあちゃん(母)は6月9日が誕生日。90才になる。潤が何かを贈ろうと考えていた。

あれこれ考え“水まんじゅうを作って食べてもらおう”ということにしたらしい。それは、ケーキより年寄りには食べ易いだろうし、ひんやりつるんとして喜ぶだろうと思ったという。

きのうのジムの帰りに、回り道して食材を買った。それから夜に試作した。今日は朝から作って冷やしていた。試作で学んだことを生かしたのでうまくできた。伊賀へ着いた。おばあちゃんがリボンをほどき、メッセージを読んで開けた。トロンとした思いもかけぬ和菓子に喜んだ。

姉の声が、仏さんから聞こえた。

「おじいちゃん、眞知子と潤が来てくれたで。潤がこれを作ってきてくれたんやで」

私は、水まんじゅうが次から次へと幸せを広げてくれるように思った。おばあちゃん達は水まんじゅうを食べながら潤の話を聞いてくれた。潤がしている活動を見て知っているので尋ねてくれた。

「三人が、それぞれの想いを込めて用意してくれたのをいただいたなあ……」と、姉が言った。