【前回の記事を読む】教育者必見!中学体育の指導者が語る、「教育」の原点とは

「子ども」をどうプランニングするか?

「子ども」の教育者の一つの力として、子どもを教育する「プランニング力」があります。

「プランニング」というと、何かつくられたもののように感じる人もいるかもしれませんが、ここは教育者の「プロ」たる所以の大事なところです。

まずは教育者なりの子どもに対する「理想像」を持つことが大切です。ただ、その理想像に近づけるための教育をするわけではなく、子どもとともにその歩む道を模索していくなかで、教育者側がアドバイスをしながらこの「理想像」につながっていくようプランニングをしていくのです。

当然、そこにはプランニングしやすい子どももいれば、しにくい子どももいると思います。教育途中で一からその方向性を変更しなければいけないことも出てくるかもしれません。

しかし、決してくじけてはいけません。「教育する」ということは「最後までプランニングに徹する」ということです。途中で投げ出してしまったら、それは「教育した」ことにはなりません。

ここで、再度確認しておきますが、理想の教育は教育者が描いた理想像通りの形をプランニングしてつくり上げることではありません。あくまでも、「子ども」との交流のなかで教育者の理想像を参考にしながらより良いものをプランニングしていくということです。

これは教育者によっては、面倒臭がったり、飽きてしまう人もいるかもしれません。しかし、もう少し頑張ればそこには素晴らしい結果が待っているはずです。あるいは、ちょっと考えれば大きく好転するきっかけが掴めるかもしれません。

とにかく、できる限り諦めないことです。半ば意地になってでも、冷静にその結果を導こうとすることです。それが繰り返されてはじめて、また次の新たなプランニングのイメージが湧いてくるものだと思います。

教育のプランニングは型というものが無いので、人の「感性」でつくり上げます。「感性」は豊富な経験とその一つ一つの奥深さで研ぎ澄まされていくものです。これからの教育者は、子どもをより良く育てられるプランニング力をぜひ身につけてほしいと思っています。

教育をプランニングする。プロの教育者にしかできない技です