六四五年、六月十二日。曇天の下、朝鮮三国が大王に貢物を献上する儀式に招かれた蘇我入鹿に凶刃が迫る。後にいうところの「乙巳の変」である。そして白村江の戦い、大友王子を討った「壬申の乱」へ。 大化の改新に代表される激動の飛鳥時代、そこには現在の皇位継承問題にも通じる命を懸けたドラマがあった。