その日記は、十八歳の時、一九九八年の十月から書き始められ、その後数年間ほど付けられていたが、こまめに書いているのは最初の二年ほどで、次第に時々思い出したように記されるばかりとなり、しまいにフェードアウトし書くのをやめてしまった、という軌跡をたどっている。書きはじめの当時は高校三年、大学の受験勉強の真っ只中で、こんなことをしていて何になるという疑問から、人生への懐疑を日記に記すようになったようだ。…
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