「何で今井さんと知り合った?」

「話せば長くなるのだけど、吉岡、ゆりさん誰かに似ていないか?」

「う~ん! ……あ、彩さん?」

「そう! はじめて見た時、ストーカーのように一時間ぐらい後追いして、一人になったのを確認して声をかけた。ゆりさん、びっくりしていたがご主人に会わせてほしいと僕は何を言っていると思いながら諦めきれずにいたら、ご主人に会うことになった。だめそうな旦那だったら奪ってやろうと思った。走って来たのが今井さんだった。それが出会いだ」

「へぇー、君がそんな行動力、珍しいな。変な出会いだな」

「今井さんの対応がすごく爽やかで、今井さんにゆりさんの事を聞いたらやはり性格が彩と一緒だった。今井さんだったので諦めた。

しばらくして、関東に進出する企業会で、銀行の頭取に、信用出来て信頼できる方を紹介してほしいとお願いしたら、創業二十年だけど社員が一人もやめてなくて、応募者もすごいらしい、それでも社員が大事だからむやみに採らないと。

他社の社長さんからもすごい信頼で、銀行も今井社長の紹介だったら大丈夫とのお墨付き、社員を大切にしている社長らしい、素晴らしい、是非紹介してくださいと言ったら、振り返った方が今井さんだった。本当にすごい方だと感じた。かなわないな~と思ったよ。

今井さん、何と言ったと思う。普通なら嫌な感じと思うけど。おっ、山本さん。縁がありますねと握手して来た。僕は感動したよ。それから、考え方や思い方、感じ方が同じで話が合う。気を使わないしビジネスの話は全くしない。後、二人の方も同じで素晴らしい。とても妻を大切にするグループで、ゆりさんのおかげで由紀と結婚出来た」

「そうかぁ。深い縁があるね。知れば知るほどすごい人だ。父も気になるようだよ。沢山の人を見てきているからな、今井さんをとても気に入っている様子だ」

「人を裏切らない、悪口を言わないがモットーらしく、一緒に居て楽だ。次回、奥さんの愛梨さんと参加してみる?」

「参加してみたい! ……でもいいのかな?」

「平気だよ。明日、聞いてみるね。愛梨さん喜ぶぞう」会場へ移動した。